ある地域について調べて書かれた社会学の論文には、次の3つのタイプ(あるいは3つの要素)があります。
① 量的データがおもな情報となる論述(世の中の多くの報告書、グラフと表が多い)
② 理念(社会学の術語)を駆使して抽象的な論述がなされているもの(理論、概説)
③ 具体的な個々の事例を質的に記載していくもので、①や②との総合が多い(事例研究)
タイプの違いは、これらの3つの要素の割合によります。社会行動論Aでは③を読めるようになることがゴールです。
ほとんどの論文は、次のような構造(全体構成、目次)になっています。
みなさんは、①タイプを読む読み方はすでに身につけています。どの論文にも多かれ少なかれ入っている要素②は、もう少し慣れることが必要です。これからも随時、講義でサポートします。③タイプ(事例研究、case study)は以下を押さえていく要領で読んでいきましょう。
① 量的データがおもな情報となる論述(世の中の多くの報告書、グラフと表が多い)
② 理念(社会学の術語)を駆使して抽象的な論述がなされているもの(理論、概説)
③ 具体的な個々の事例を質的に記載していくもので、①や②との総合が多い(事例研究)
タイプの違いは、これらの3つの要素の割合によります。社会行動論Aでは③を読めるようになることがゴールです。
ほとんどの論文は、次のような構造(全体構成、目次)になっています。
- 論述の目的
- 調査方法、調査地
- 具体的な事例の内容
- 事例に対する解釈
- 考察や議論、残された課題点
みなさんは、①タイプを読む読み方はすでに身につけています。どの論文にも多かれ少なかれ入っている要素②は、もう少し慣れることが必要です。これからも随時、講義でサポートします。③タイプ(事例研究、case study)は以下を押さえていく要領で読んでいきましょう。
- 論述の目的はなにか、なにを明らかにすると言っているか(目的を導きだすための理屈を理解する必要があり、要素②がかかわる。やや難)
- どのような調査方法、調査地か。なにをおもな資料にしているか(これは、みれば分かる)
- 事例の内容(具体的で細かいので読み疲れることがある。疲れたらいったん飛ばして「解釈」に先回りしてもいい)
- 図表で表されたデータは必ずよくみて理解する(これはできなきゃダメ)
- 事例に対する解釈(この解釈は事例を根拠にしているはずなので、解釈を読んでから事例を見返して、その解釈が説得的なものかどうか、本当に事例が根拠となっているといえるかどうか)
- 考察や議論は、最初に設定されている目的にたいする答えになっているか