2014年10月21日火曜日

なぜ「論点ディスカッション」がうまくいかないか?

今日言ったことをまとめてみました。

  • いつも「~すべきかどうか」という論点提起のしかたをしている →ある事象(社会的出来事や社会的な事実)が「どうであるか」という解釈・分析の妥当性を論点にする方が社会学の議論にしやすい。

  • 論点が、テーマでかすぎ問題を抱えている。そのでかすぎテーマを「~すべきかどうか」で片付けようとしている。 →論点をしぼる。テキストの章のなかに近い小テーマをさがしてみる。1カ所でも、複数カ所でも関連小テーマを見つける。それをもとに考えてみる。

  • 新聞記事を材料にしたものが多い →時事社会ネタを拾うのはとてもいい。具体的トピックなのでいくつかの小テーマがそのなかにみつかるから。だけど、新聞記事だけでは絶対的な情報量は足りないし、いくつかの小テーマが拾えるという意味ではテーマは拡散する。どこかに焦点をしぼって統計資料や別の文献を調べてくる。

  • 全部やってこようとすると作業が大きくなる。きっかけになる資料(新聞記事だけだったとしても)をもとに、テキストをみながら論点を絞る作業に時間を取る。そのほかの資料集め・読み込みは時間切れとなったら「どのような資料が足りないか」などを議論すればよい。

  • テキストの章の関連小テーマについて、分析・解釈枠組みや整理のしかたで使える箇所をみつける。みつけたらそれを利用して、自分でもってきた資料から考えたいことを相手に試作品(仮説、図表なんでも)を作ってみる。それを、どのようにしてより洗練させるかを議論すればよい。