1.研究テーマ(15〜20字)
Theme of the reseach(8-15 words)
卒論のタイトルをイメージしてください。よいタイトルとは、①どんな社会現象(対象)を調べるのか、②それを通してなにを考えたいのか(主題)、の2つが分かりやすく表されているものです。過去の卒論の例を参考にすれば、よいタイトルとそうでないタイトルがどんなものか、分かるかもしれません。
ただし、それは一発で、かんたんにできるものではありません。最初に仮のものを作っておき、企画書のほかの欄をすべて書いてしまってから、もういちど考え直して作ったもののほうが、よいでしょう。制限字数内で熟考してください。
2.研究テーマの解説(200字程度)
Description of the theme(Not less than 70 words)
卒論には読者がいます。タイトルを読んだだけでは、研究テーマの意味はすぐに分からないので、テーマを他人に分かるように解きほぐして説明してください。
研究テーマにとって重要な言葉(キーワード)があれば、それが何を意味しているのかを説明する、どんな社会現象あるいは社会集団(対象)を調べるのか、その社会現象や社会集団(対象)はどのような性質を持っているのか、それを調べることを通してなにを考えたいのか(主題)を説明する、などです。
3.研究テーマの着想の経緯(200字程度)
How did you find the concept of this research?
なぜこの研究テーマで卒論に取り組もうと思ったのか、なぜこの研究テーマに興味をもったのか、自分のこれまでの経験や知識から、きっかけやいきさつを説明してください。例えば実習のなかにきっかけがあったなら、それがどんなきっかけで、なぜ興味をもったのかを説明してください。
4.研究テーマに関する先行研究の紹介および問題点(400字程度)
Litarature review(not less than 140 words)
自分の研究テーマについて、重要な先行研究(社会学か人類学の論文あるいは書籍)を3点、紹介してください。そのテーマにとってそれらの先行研究がどのように重要なのか、それぞれどのような視点、側面、方法からアプローチしているのかなど、特徴を捉えた紹介をしてください。また、どのような問題点をもっているかということを述べ、そこを自分の研究が克服するのだと言えると、もっとよいでしょう。
5.研究の目的(200字程度)
Purpose of the Research(Not less than 70 words)
研究テーマは大きなものですが、そのすべてをカバーするのは卒論では通常は難しいです。先行研究で明らかになっていることを踏まえながら、自分の研究の目的を絞り込んでください。
6.調査の対象と方法(200字程度)
Objects and methods of the research(Not less than 70 words)
研究目的に沿って、妥当と思われる調査対象と方法とを設定してください。なぜその対象で、なぜその方法なのか理由が分かる書き方をしてください。文書調査とインタビュー聞き取り調査、質問票調査とインタビュー聞き取り調査、観察調査と・・・のように2つ以上の方法の組み合わせを推奨します。
7.この研究の社会的あるいは学術的意義(200字程度)
Expected social or academic impacts
研究の結果が、誰にとって、どのように活かしうるのかという社会的意義を書いてください。あるいは、先行研究になかったこういう発見・議論ができるんだ、という学術的意義を書いてください。
8.具体的な調査内容(400字程度)
What will be elucidated, and to what extent and how will it be pursued(Not less than 140 words)
先に述べた調査対象・調査方法によって、具体的にどのような調査をおこなうのか、目的のどの部分、どの側面が明らかになるのか、分かるように書いてください。
9.予測しうる結果(300字程度)
Expected result of the research(not less than 70 words)
調査の結果、どのようなことが分かりそうなのか、現時点でイメージできる結果を教えてください。
10.調査のスケジュール(第1期は、2019年01月07日まで)
Schedule
これまでに書いたことに乗っ取って、なにを、いつまでにやるか、が分かる具体的なスケジュールを組んでください。ちなみに、冬休み明けまでに、卒論調査の3分の1〜半分が終わっているという目標です。